日本人はスピーチが苦手 (2012年4月9日)
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先日、長女のアメリカ人のフィアンセがわたしに尋ねました。
「おとうさん、日本人の有名なスピーチはなんですか」
どうやら日本語を勉強するのに、なにかあれば覚えたいということでした。
ところが、みなさんもお気付きのように日本にはこれといった誰もがしっているポピュラーなものがありません。
アメリカならリンカーンに始まりケネディー、キング牧師、オバマまで数多くの有名で素晴らしいスピーチが存在します。
残念ながら日本にはこれといったものが思いだせません。
わたしは仕方なく、そう言うと、「なぜですか」と聞かれて返答に困ってしまいました。
それには諸説あるようです。
日本語と英語との違い、社会慣習の違い、教育の違いなどの理由によるものです。
そのなかでも、わたしがとくに思うことがあります。
まず、日本では古来よりの和の精神が影響していると思われます。
ムラ社会のなかで何かで抜きんでたり、変わっていることは、和を保つうえで決していいことではありません。
何かを仲間に伝えるときは、以心伝心といったり、暗黙の了解だったり、最後には空気を読めば分かるとまでいいます。
けっして、声を張り上げ自分の意見をみんなの前で言うなんてことは、まったくありえないことだったのでしょう。
もうひとつは、日本人は独裁的な個性の強いリーダーを、実は必要としていないのではと思われるのです。
あえて言うなら、日本人は大統領的なリーダーに憧れは抱くが、現実には受け入れられないのではと思われます。
改革、革新よりも安心、安定を好むからではないでしょうか。
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向こう3年で、子息に継がせたい社長
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大石 吉成
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