プリン１個５０円　（２０１２年５月１４日）

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最近、わたしたち夫婦が散歩の途中、たびたび寄るお店があります。
それは、洋菓子のアウトレットのお店です。

上野、不忍の池近く、文字通り池之端にあります。
おそらく、コンビニ向けやコーヒーチェーン向けの商品を作っている会社だと思われます。

いわゆる、不良品や賞味期限間近の商品やケーキの切り落とし部分やスポンジ生地の切り落としなどを、低価格で販売しています。

休日はもちろんのこと、平日もたくさんの客で賑わっています。
わたしのお気に入りは、1個50円のプリンと1個40円のキャラメルロールケーキです。

え、と驚いたでしょう。
毎日、夕方にはほとんどの商品が売り切れています。

このビジネスは会社と顧客ともWINWINの関係ですから、素晴らしいと思います。
会社側は本来捨てていたものを、商品としてすべて捌いています。

店舗としても、あれだけの量の商品が安値とはいえ毎日完売しているのですから成り立っていると思われます。

わたしたち顧客は、見栄えはともかく値段を考えれば、味は完成品と同じですから、至極満足しています。

右上がりの経済成長時代には考えられないビジネスです。
今でも高級洋菓子店ではやれない戦略です。

もともと自社ブランドでなく大量に低価格で委託生産するのですから、大量に発生する不良品が商品として売れるなら、大きく利益に寄与することになります。

あらゆる製造業にとって夢のような話です。
さすが東京の下町です。

とてもおもしろいビジネスだなと感心しながら、今日も寄ってきました。
それでは、プリン、いただきます。

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

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