転ばぬ先の杖は無用 (2012年5月18日)

敬天愛人箚記

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世の中には、転ばないと分からないことがたくさんあります。
歩くことを覚え始めた赤ちゃんがなんども、なんども立ち上がっては転んでいます。

そうして子供はいつしか歩くことを覚えます。

わたしたちの人生でも、いくら気を付けていても何かにつまずいて転んでしまうことがあります。
わたしたちは、そのたびに立ち上がってまた歩いています。

そこには、転ぶことでしか気づかないことがたくさんあります。

先日、ある若い起業家と話をしました。
彼は実に上手く、趣味と実益を実現しているように思われました。

彼の話しを聞いているうちに、わたしは少しずつ居心地の悪い思いがしてきました。
その若者の恐れを知らない大胆な行動や、ドライで合理的で野心的でそして打算的な考え方が気になってきました。

わたしが思うのに、彼は確かに近い将来大きく成功するかもしれないけれど、すぐその後、より大きな失敗を経験することになるだろうということでした。

しかし、今のその若者に、わたしの根拠の無い、非論理的な意見は、とうてい受け入れられないものだろうと思いました。

わたしは、老婆心として言うべきか躊躇しましたが、転ばぬ先の杖は彼のためにならないと思うことにしました。

人生、ふり幅が広いのもまた面白いものです。
成功と失敗を繰り返すのもまた人生です。

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

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         大石 吉成

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