「右腕」との実践、そして実戦 (2012年6月19日)

敬天愛人箚記

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さて、「右腕」を育てるには、実践そして実戦しかありません。
まず、あなたが行っているトップマネージメントの一部を任せてみます。

たとえば、幹部ミーティングとか全体ミーティングとか、あなたがこれまで取り仕切ってきたことの一部を任せてみます。

そして、常に二人でフィードバックを行います。
次に、あなたとともにトップマネージメントをさせます。

これまで、あなたがひとりで行ってきたトップマネージメントを分担させます。
そして、「右腕」の役割と責任を明確にしておきます。

同時に、あなたが「右腕」になにを求めているのかを明確に相手に伝えておきましょう。
自分に何が足らなくて、何を補ってもらいたいのかを明らかにしましょう。

また、互いの価値観を確認し、経営に対する共通の価値観を確認しておきましょう。

これで、とりあえずあなたと「右腕」の二人三脚がスタートしました。
ここで、ひとつ気を付けたいことは、二人のコミュニケーションを大切にすることです。

互いに言葉で確認し合っておかないと、知らぬ間にずれが生じることがあり、これをほっておくと、大きな溝になることがあります。

定期的なミーティングをしましょう。
内容は、あなたからの質問で始めましょう。

・上手くいってる?上手くいったことは何?

・上手くいかなかったことは何?

・上手くいかなかったことの原因は何?

・これからどうするの?

これだけの質問を繰り返し行ってください。
驚くほどの変化が期待できます。

さて、ここでいよいよ実戦です。
次年度の経営計画の作成に係わらせ、実践の指揮をとらせてみます。

1年目はあくまでも見習いですから、常にあなたが目を光らせていなければなりません。
1か月ごと、4半期ごと、半期ごとそして年度末まで、進捗と結果の報告をさせ、あなたがフィードバックしていきます。

そうして、1年の経過と結果をみて、次のミッションを与えていきましょう。

人の上に立つには、忍耐が要求されます。
まして、人を育てるには、たくさんの時間と労力そして、我慢と辛抱が必要です。

あなたのビジネスパートナーを育てるつもりで、気長に取り組んでください。

次回は、内部に適当な人材が見つからないとき、どうするのかと、「右腕」と後継者の違いについてお話しします。

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

   経営者と後継者のコーチだからできる

   親から子への事業継承コンサルティング

  ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

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