金融機関と付き合う覚悟 継ぐ者7つの覚悟 その3 (2013年10月10日)

ビジネスコラム

~金融機関と付き合う覚悟~

会社の財務内容がいい悪いに関係なく、経営者になると同時に金融機関との

付き合いが始まります。

まず、間違いなく代表取締役に就任と同時に金融機関から会社に取引に関し

て個人の保障を迫られます。

いかにあなたの会社が財務内容が良く、会社資産の担保の範囲内でしか借入

をしていなくても、また、まったく今は借入がないとしても同様に個人保障を強い

られます。

日本の商習慣として決してほめられた習慣ではありませんが、中小企業経営者

はすべて会社取引に関して個人保障を取られています。

彼らが決まって言うセリフがあります。

「社長、形式だけですから。皆さんに一応、商習慣として会社の取引には社長

個人の保障を入れていただいています。経営者のなかには会社より個人の

資産形成を優先される方がいますので、そういうことがないよう会社経営に

心血を注いで頂けるようにとお願いしております。」

ああ言えばこう言うとはまさにこのときのことです。

彼らはあらかじめいろんな経営者の言い分などすべて想定してやって来て

います。

いかに抵抗しようが、まさに強要されてしまいます。

社長に就任してのひとつの洗礼がこれです。

後継者の方は覚悟していてください。

個人保障という洗礼を受け、これから金融機関との長い付き合いが始まります。