組織はリーダー次第　経営者の３５の秘訣　その６　（２０１３年１１月２９日）

～組織はリーダー次第～

組織はリーダーが代わることで良くも悪くも急激に変化します。
言い換えるなら組織はリーダー次第で変わります。
会社もまたしかりです。

企業はトップが代わると大きな変化が現れます。
トップの交代が業績を大きく変化させることがあります。
中小企業のみならず大企業も同様に影響が現れます。

また企業のトップの交代が社員のモチベーションを大きく変化させることもあります。
新しいトップへの期待と不安が社員のモチベーションに影響を与えます。
極端な例では一日で変化することも起こり得ます。

企業においてはトップだけでなく、各部門の長、各課の長が代わることでそのチーム
が大きく変化します。
これもまた、組織はリーダー次第で変化するという原則が働いた結果です。

かつて私は青年会議所に所属していました。
青年会議所ではトップからすべての組織が1年ごとに総代わりします。
所属するメンバーは同じであるにもかかわらず1年ごとにムードががらりと変わります。

これが昨年と同じ青年会議所とはとても思えないといった、極端な変化をすることがあります。
トップである理事長が人心を掌握している場合と、そうでない場合の違いがはっきりと現れます。
ようは人気がある理事長か不人気な理事長かが一目瞭然としてしまうということです。

またかつての取引先企業が経営交代したときのことです。
先代はいわゆるやり手の社長でしたが、新社長は親族というだけでトップになったような人物
でした。

社長交代の翌日、私は御挨拶にと会社へ出かけました。
まず、受付へと向かった私はいつもと同じようにいつもと同じ女子社員に声をかけました。
その瞬間、あれ何かが違うと私は感じていました。

その女子社員の応対の仕方が昨日までと微妙に違っていました。
横柄とまでは行きませんが何かぞんざいな感じがしました。
他の社員と私語をしながらの応対でもありました。

そのあと上の階へ上がった私に目に入ったのが、ざわついたフロアーでした。
昨日までは決してなかったことでした。
そこには緊張感というものが全く無くなっていました。

かつては前社長が会社にいるだけでその会社には緊張がありました。
それがたった1日でこうも変わるかと愕然たる思いがしたものでした。
企業は確かにトップ次第で変わります。