とにかく聴く 経営者の35の秘訣 その15 (2013年12月12日)

ビジネスコラム

~とにかく聴く~

中小企業経営者が最も苦手とすることの一つが人の話を聞くことではないでしょうか。
特に社員の話しをゆっくりじっくり聞いている社長は非常に少ないと思われます。
中にはこんなに忙しいのに社員の話しなんて聞いてる暇なんてないという社長がいるかもしれません。

一般社員のみならず役員や管理職社員など幹部の話しすら、あまり聞かないという社長が多い
のが実態です。
どうしてそうなのでしょう。

経営者は常に社員に何かを伝える立場であって伝えられることなどあまりないと思っている
のでしょうか。
あるいは、経営者は指導者であって社員に命令や指示を出すことが役割りなので、社員の話し
を聞く意味が無いとでも思っているのでしょうか。

これは経営者に限った話ではなく、一般の人の中にも決して人の話を聞こうとしない人がよく
見かけられます。
そういう彼らは得てして独りよがりに思われます。

自分が話ことには意味があるけれど人の話を聞くことに意味が無いとでも思っているかのようです。
彼らに共通しているのは、人の話を聞くことは何かの情報を得るためだと考えており、その情報
が詰まらないものなら聞く意味がないと思っているということです。

人の話を聞くことにはもうひとつ別な意味があります。
それは話しをしている人が、自分の話しをゆっくりじっくり聞いてくれていることに感謝し
感動すら覚えるということです。

そして聞いてくれている相手に好意を抱くと同時に信頼感を持ちます。
その上、この人は自分を尊重してくれなおかつ認めてくれているとすら思います。
なお最後には連帯感を感じ何かしらこの人と繋がっていると思います。

人の話しを聞くことの意味がここにありました。
経営者が社員一人一人の話しをもし聞いてやるなら、社員の気持ちがどう変化するかなどは
言うまでもないことです。