1対1のコミュニケーションに拘る 経営者の35の秘訣 その20 (2013年12月19日)

ビジネスコラム

~1対1のコミュニケーションに拘る~

日々忙しい中小企業経営者にとって、社員とのコミュニケーションをこまめに取る事は難しい事
かもしれません。
まして1人1人の社員とのコミュニケーションを一対一でとる時間を作るというのは非常に難しい
ことです。

それでも、あえて時間をとって社員との一対一のコミュニケーションに拘ってもらいたいのです。
経営者から見れば社員は大勢の社員の中の一人ですが、社員から見れば経営者は唯一の人になり
ます。

人間は誰しも他人から受け入れてもらいたい、そして認めてもらいたい、その上自分のことを
もっと大事に大切に思ってもらいたいそう願っています。
それらの欲求を満たされると人は相手に信頼感を抱くだけでなく、なにかその人のためにして
あげたい、なにかお役にたってあげたいと思うものです。
そうすることで充実感と幸福感までも感じます。

その反対に人間は他人から拒否をされたり、認めてもらえなかったり、無視されたりすると
気分が落ち込み悲しくなったり自信がなくなったり、何かしら喪失感までも持つようになります。
そんな状態が続くと次には相手に対して反感を抱き敵対心まで抱くようになります。

せっかく自分の会社に入った社員を協力者にするのか敵対者にするのか全て経営者次第です。
こうした人間の気持ちや感情の動きを理解していない経営者は自分で自分の首をしめているのと
同じことをしています。

中小企業に多いワンマンな経営者ほど独りよがりで身勝手で、人の気持ちや人の感情を理解しようと
しません。
このタイプの経営者は必ずどこかでつまずきます。

そんな時こそ頼りになるはずの社員ですが、それまでの経営者と社員の関係次第では何ら力になって
もらえないことが起こり得ます。
社長1人でがんばってと冷ややかな目で見られるかもしれません。

そういうことがないためにも経営者には社員とのコミュニケーション、特に一人一人と一対一の
コミュニケーションに拘って貰いたいのです。
社員の心と気持ちを掴んでいる経営者とそうでない経営者とでは社内のムードが違います。

社員のモチベーションの有無、高低は経営者と社員のコミュニケーションの在り方次第で変わり
ます。
要は経営者の心がけ次第で会社が大きく変わるとも言えます。