スズキ米子会社米連邦破産法申請 (2012年11月6日)
ビジネスコラムスズキの米国子会社が米連邦破産法第11条を申請しました。
負債総額3億4600万ドルです。
一方、トヨタが2013年3月期の連結利益を1兆500億円
へと上方修正しました。
北米、東南アジアが好調、コストカットがさらに進み利益率
が上昇したようです。
両社の海外戦略は当然大きく違います。
トヨタは世界市場でのNO.1戦略であり、スズキは選択と集中
といったところでしょうか。
スズキは今回の子会社の破産法申請に伴い、四輪車の米国市場
からの撤退を決めました。
スズキは全体の収益の3割をインドで稼いでいます。
インド市場の50%超のシェアを誇っています。
第二のインド市場を創る模索が続いていますが、ヨーロッパ市場の
低迷、中国でのカントリーリスクの表面化などにより、次の核となる
市場を創り得ていません。
インド工場での暴動の後処理が進まず休業を余儀なくされるなか
一国の市場に頼ることへの不安が生じています。
フォルクスワーゲンとの訴訟問題も抱える中で、スズキの今後の
海外戦略が注目されます。
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マーケティングコンサルタント
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ
大石 吉成
ビジネス・イノベーション・サービス(株)
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