リーダーの仕事は気遣い 経営者の35の秘訣 その32 (2014年1月15日)

ビジネスコラム

~リーダーの仕事は気遣い~

リーダーのタイプは様々です。
俺についてこいとメンバーをぐいぐいと引っ張るリーダーや、メンバーにあれこれと
気遣いながらチームをまとめるリーダー、メンバーから自然とリーダーに推されるリーダー
などいろんなリーダーがいます。

いずれにしてもリーダーの役割、使命を果たすことが肝心ですから、どのタイプであろうと
いいわけです。
ただ、どのようなタイプのリーダーであってもメンバーへの心配り、心遣いは必要です。

特に経営者の場合、社員への気配りと気遣いが社員のモチベーションを高める大切な要素
であることは間違いありません。
前回お話しした社員への労いをどのようにしたらいいのかなどを気遣うのも経営者の仕事です。

経営者は業務全般において社員への気配りと気遣いをすることで、社員のパフォーマンスを
高めることができます。
逆に言うなら、社員への気配りと気遣いが出来ない経営者は社員のモチベーションを下げて
います。

ある経営者は社員の誕生日に自宅へ花とお祝いのメッセージを贈り続けているといいます。
また、社員の家族の誕生日までお祝いのメッセージを贈る経営者までいると聞きます。
このような気遣いができる経営者のもとで働く社員は意識が高いのではと想像されます。

私がかつて経営していた会社では、毎年年末にクリスマスパーティーを兼ねて家族忘年会を
しておりました。
初めはぎこちない運営でしたが、回を重ねるごとに内容も充実した楽しいパーティーにする
ことができていました。

家族忘年会は社員の家族にも概ね好評を得ておりました。
毎年お土産は町のケーキ屋に特別に焼いてもらったクリスマスケーキでした。
私が子供のころ好きだったバタークリームをつかったケーキで、私は悦に入っていました。

ある年のパーティーの前、若い女子社員から「社長、今どきバタークリームのケーキはないです
よ。今年は生クリームにしてください」と注文が入りました。
せっかく私の思い入れで町のケーキ屋に無理を言って作ってもらっていたのにと思いながらその年
からは生クリームのクリスマスケーキがお土産になりました。

社員を気遣うのは経営者の仕事です。
どのようなときにどのように気遣うのかを考えることが経営者の役目です。
すべては社員の質の高いパフォーマンスを引き出すために。