リーダーの役割 経営者の35の秘訣 その1 (2013年11月22日)

ビジネスコラム

~リーダーの役割~

企業経営者はリーダーです。
リーダーの役割を明らかに意識している経営者とそうでない経営者とではその行動に大きく違いが現れます。

リーダーの役割とは何なのでしょう。
簡単明瞭に言うなら指導者という言葉通りのことを為す者のことです。
リーダーとは文字通り指で集団の行くべき道を指し示す者のことでしょう。

会社経営者は自社の進むべき道を社員に明確に示さなければなりません。
5年後、10年後の会社のあるべき姿を描き、それに向かって全社員を引っ張って
いくのが経営者の役割です。

先日、小泉元首相が記者クラブでの講演の後、記者からの質問に答えていました。
今すぐの原発ゼロを主張する小泉氏に対し、記者から「何の科学的根拠や具体的
道筋を語らず、今すぐ原発ゼロを唱えるのは無責任でないのか」との意見が多くあ
るが、これに対しどう思われるかとの質問がありました。

それに対し小泉氏の答えは簡単明瞭でした。

「最終処分場を持たない国がさらにどんどん放射性廃棄物を作り続けることの方が

無責任でしょう。一国の総理大臣の役割は進む方向だけを言えばいい、この場合

総理大臣が原発ゼロとだけ言えば、後の科学的、技術的な話は専門家がやります。

指導者とはそんなものでしょう」

この言葉こそリーダーの役割を明確に言い当てています。
一国の総理でなくとも企業の経営者や各種団体の長にも言えることでしょう。
リーダーの役割を認識できていないリーダーを持つことほど怖いことはありません。

経営者はまずリーダーとしての自覚を持たねばなりません。
そしてリーダーの役割を明確に理解し、その責任を果たさねばなりません。
社員にビジョンを示し、全社員を同じ方向に向かわせることが経営者に与えられた
役割です。