二代目、三代目はつらいわ　（２０１３年５月２１日）

～後継者はつらいわ～

日本には約150万の会社があるといわれています。

日本には150万人の社長がいる訳です。

そして150万人の後継者がいることになります。

かつてわたし自身、後継者でありました。

後継者のつぶやき聞いていきましょう。

よ！成田屋

まってました！音羽屋

歌舞伎役者なら、よ！何代目と呼ばれりゃ嬉しいもんでしょうが、

経営者が、よ！2代目、3代目なんて呼ばれても、ちっとも嬉しく

なんてありません。

歌舞伎役者や落語家なら名代を継ぐことへの憧れや敬い畏みなど

継ぐ本人も感じ、まわりはまわりで尊敬の目で見るものです。

一方、中小企業経営者の後継者は継ぐことへの不安や心配などを

本人は感じ、まわりはまわりであの息子で大丈夫かななんて目で

見るものです。

中小企業の後継者は可愛そうなくらい周りの目を気にするのですが、

まわりはまわりで多かれ少なかれ色眼鏡で見るきらいがあります。

また始めから後継者だということで、なんらかのバイアスがかかって

いるように思われます。

とかく人はいろんなことを勝手に言うもんです。

出来が悪ければ悪いでやっぱりぼんぼんで甘やかされて育ったから

あの息子はダメやなと言ったかと思えば、思った以上にやり手であると

あの息子は親父のような情が無いとか、ま、人の口は勝手なものです。

初代は自分で始めた事業です。

2代目3代目は息子だからということで事業を継ぎます。

好きで継ぐ者もおれば、いやいや継ぐ者もいます。

出来のいいのもおれば悪いのもおります。

上手に世の中を渡れる者、不器用な者いろいろです。

なかには生まれながらの社長のような者もおれば、なにがあっても

経営者だけは無理だろうと思われるような者もいます。

そうなんです、ほんとにいろいろなんです。

それでも世間のひとはやっぱり色眼鏡をはずしてくれません。

二代目、三代目はこういう者というバイアスがかかっています。

やっぱ、後継者はつらいわ。

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