仏小売大手カルフールの不振 (2012年11月22日)

ビジネスコラム

仏小売大手のカルフールの不振が続いています。

これまでギリシャ、シンガポール、コロンビアから

撤退し、本年10月にはマレーシアの事業をイオンに

売却しました。

またこの度は、インドネシアの直営事業をフランチャイズ

に改編するため現地法人の株式を売却しました。

リーマンショック以来、欧州経済の悪化とともに赤字経営

が続いています。

いまだ回復の道筋が見えず、相次ぐ事業売却で債務の削減

を続けているようです。

欧州の金融機関による資金回収の動きがまだ続いている

ことが伺われます。

なかでもフランス企業の苦戦が多く聞かれます。

本年3月、セメント業界NO.1であるラファージュセメントが

日本での合弁事業から撤退しました。

合弁事業は順調に推移し利益が上がっていたにもかかわらずの

撤退に業界では驚きの声が上がりました。

なおかつラファージュ本体の事業も業績は悪くないにもかかわらず

の撤退でした。

理由は欧州金融機関からの資金回収の要求に応えるためでした。

ヨーロッパ経済危機の深さを思いしらされた出来事でした。

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マーケティングコンサルタント
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

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