他人の飯と親の飯 (2013年6月7日)
ビジネスコラム~後継者はつらいわ~
日本には約150万の会社があるといわれています。
日本には150万人の社長がいる訳です。
そして150万人の後継者がいることになります。
かつてわたし自身、後継者でありました。
後継者のつぶやき聞いていきましょう。
後継者は学校を卒業するとすぐに親の会社に入るかどこか他の会社に
就職するか悩みます。
親は親ですぐに帰って仕事をおぼえろよという親もおれば、どこか
他人の飯を食ってこいよという親がいます。
後継者としてどちらがいいのか一概に言えません。
一言で他人の会社といってもいろいろあります。
親の会社と全く関係のない会社や業界も全く違う会社、
また親の会社と取引がある会社などいろいろです。
要は本人次第です。
本人の自覚次第です。
他社での経験が生きるかどうかは本人次第です。
一昔前であれば丁稚奉公をしてから帰っておいでということが多かった
時代もあります。
わたしは大学卒業と同時に帰省し親父の会社に入りました。
実は大阪の鉄鋼商社に入社が決まっておりました。
3,4年そこで働かせてもらってから帰ろうと思っていたのですが、
当時親父が65才になっており、少し不安もあったのでしょう、わたしに
就職せずすぐに帰って欲しいと連絡をしてきました。
以来わたしはサラリーマン生活をしたことがありません。
何事もそうでしょうが、経験の有無はそれぞれの人生ですから仕方ないとして
肝心なのは経験をいかに生かしているかという事でしょう。
丁稚奉公の間に自分の感性に磨きをかけセンスを養うことができれば最高
だと思います。
今は昔と違い働く環境そのもが良くなっています。
丁稚奉公は辛くて苦労が多いのは昔のことで、今はお客さん扱いで預かって
いるところも多いといいます。
親の会社で働く方がよっぽど苦労が多いかもしれません。
いずれにしても学卒後すぐに親の会社にはいるもよし、他人の飯を食うもよし、
どちらがいいのかではなくどちらでもよしということでしょうか。
要は本人の自覚次第ですから。
なんのために今自分はここにいるのかということを常に自問できるかどうかです。
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マーケティングコンサルタント
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ
大石 吉成
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