取引先への事前説明 環境整備は経営者の責任 その3 (2013年10月22日)

ビジネスコラム

~取引先への事前説明~

取引先は売り先(お客)支払先(仕入れ先、協力業者等)に分かれますが、

どちらも大切な取引先です。

少なくとも大きな取引先にはこちらから出向き、後継者の紹介とさらなる支

援、応援のお願いをしておくのがいいでしょう。

経営者がひとり、あるいは後継者を伴ってあいさつに出向くことで相手側に誠意が

伝わるとともに自社との取引を大切に考えてくれているという気持ちにさせます。

これが事前になんの話も無く、ある日突然挨拶状が送られてきて相手先の経営者

交代を知ったとしたらどうでしょう。

なかには挨拶状すら出さないこともあるでしょう。

あの経営者は当方との取引をあまり重視していないのだろうか、今まではあそこと

だけ付き合ってきたけれどそろそろもう1社と取引を考えておこうかとか思われる

かもしれません。

いずれにしても取引先あってのビジネスです。

いつどのようなタイミングで取引先に伝えるか経営者が考えておかねばなりま

せん。

事前に取引先に伝えることで相手先に心づもりをする時間が与えられます。

経営者が交代することで取引条件を変えて欲しいとか取引を縮小していくとか、

なかには息子に代わるなら取引を辞めたいと考えるところもあるでしょう。

こういう例はケースバイケースですが往々にして考えられることです。

困るのは新社長になった途端に取引先が交渉に動き出すことです。

事前に伝えることで現経営者との間で条件変更等の交渉を済ませておいて

欲しいのです。

新経営者にとって以前通りの取引ができることがまず第一のスタートです。

その出鼻を挫かれることが無いようあらかじめ交渉事は済ませておいて

もらいたいものです。