新日鐵住金の誕生 (2012年11月15日)

ビジネスコラム

2012年10月1日、新日鐵と住金が合併しました。

2002年、川崎製鉄と日本鋼管が経営統合し

JFEホールディングスとなって以来、10年ぶりの

国内再編です。

両社の合併により、世界第1位のアルセロールミタルとは大きく

差があるものの世界第2位の高炉メーカーになりました。

今、東南アジアではその急激な経済成長に対応すべく、台湾、

インド、韓国の鉄鋼メーカーがベトナム、インドネシア、マレーシア

などで、大型高炉の建設が進められています。

そのうえ、中国の景気減速に伴い、鉄鋼需要の減少に苦しむ

中国メーカーが中国南部で大型高炉の建設に着工しました。

これも東南アジアの需要に対応するためです。

新日鐵と住金は数年前からまず子会社の統合を進めてきました。

業界において、両社はまるで違う社風を持つ会社でした。

新日鐵は長年業界の王者でしたので、どちらかといえば官僚的で

スマートなイメージでした。

一方、住金は野に在って猛々しい野武士の印象がありました。

両社の合併がそれぞれの社風の融合と調和をもたらし、新たな社風を

産み出すことになります。

これからますます世界規模での業界再編が起こる中、新生新日鐵住金が

どんな海外戦略で生き残ろうとするのか注目したいと思います。

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マーケティングコンサルタント
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

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