権威、権力を失くす覚悟 継がせる者7つの覚悟 その3 (2013年10月1日)

ビジネスコラム

~権威、権力を失くす覚悟~

中小企業の親父に何が権威、権力かと言われるかもしれませんが、ご自分で

は気付いてないだけで結構いろいろあるもんです。

一般の会社の社長にも権威をお持ちの方がたくさんおられます。

それ以外の社会福祉法人、医療法人などの理事長にはそれなりの社会的地位

と権威があります。

俺には権威などないと言われる社長でも少なくともご自分の会社における権力は持

っています。

経営者には会社における様々な決裁権や決定権という大きな権力があります。

それがリーダーシップを裏付けていることもあります。

本人が気付かず、社内業務への社長の一言一言が命令となっている会社もあり

ます。

中小企業であればすべてを社長が決めているなんてことが珍しくありません。

後継者に経営を譲った途端、知らず知らずの間にその権威、権力が失くなった

ことに気付き愕然とすることがあります。

役職を去ることで、権威、権力が突然失くなります。

息子が社長になった途端、自分へ決裁書類が回ってこないとか社員が誰も相談に

来なくなったなどいろいろ戸惑うことが出来てきます。

会社に二頭は要らないのだから仕方ないと頭で分かっていても、いざそういう場面

になると、一抹の寂しさや未練を感じてしまうものです。

経営を譲る前にそういうことも想定し覚悟をしてもらいたいものです。