社員を労う 経営者の35の秘訣 その31 (2014年1月14日)

ビジネスコラム

~社員を労う~

これもまた中小企業経営者が苦手とすることかもしれません。
なにしろもともと社員には経営者は社員の気持ちが分かっていないと思われていますから。
経営者は社員の日々の仕事に対し、感謝の気持ちは十分に持っています。

ただその気持ちをどう表現したらいいのかが分からないでいます。
社員に面と向かって褒めるというのが一番苦手なことです。
経営者は社員を褒めることが社員を労うことのひとつだと理解し得ていません。

では社員をどのようにして労うのかということを考えるより、まず何のために社員を労うのか
ということを考えてみましょう。
まずは経営者が社員の日ごろの仕事に対し感謝の気持ちを伝えるためだと考えられます。

次には経営者が社員の労を労うことで社員のモチベーションを少しでも上げてもらいたいから
であり、その上にさらに今以上のやる気で仕事に臨んでもらうためでしょうか。
では、その目的を果たすため経営者は社員をどのようにして労を労えばいいのでしょうか。

まずは感謝の気持ちを直接言葉で素直に伝えることです。
次にはいろいろな慰労会のようなものが考えられます。
例えば新年会、忘年会、クリスマス会、運動会、慰安旅行、プロジェクト毎の打ち上げ会等
です。
これらを家族を招いてやるという会社もあるでしょう。

また、報酬、手当、ボーナス等で報いることもひとつでしょう。
ここで大切な事は経営者の気持ちがどのようにすれば一番社員に伝わるのかということです。
新年会、忘年会といった催しが形骸化し、ただの年間行事として終わっては何のためにやって
いるのか、とても残念なことになります。

社員への様々な手当、ボーナスなども同じことで、社員に貰って当たり前と思われるのでは、
経営者としては甚だ不本意ではないでしょうか。
いずれにしても、経営者の社員への慰労の気持ちがどうすれば届くのか、これは経営者が
真剣に考えるべき大きな問題のひとつです。

経営者は当たり前のことですがリーダーそのもです。
リーダーはメンバーを目標、目的に向かって連れていくためにすべきことがあります。
そのひとつがメンバーを労うということです。