自主性を育て尊重する 経営者の35の秘訣 その29 (2014年1月9日)

ビジネスコラム

~自主性を育て尊重する~

経営者自身が変われば会社が変わります。
まず経営者が変わることで社員に変化が現れます。
そして社員が少しずつ変わっていくことで会社が変わっていきます。

中小企業こそ人材が命です。
大企業と違い、数に限りがあるうえ数に余裕があるわけではありません。
現有の社員がすべてです。

中小企業こそ人材育成に力を入れなければなりません。
しかし、現状は人材教育に割く時間的余裕と資金的余裕がないと言われています。
本当にそうでしょうか。

人材育成をするのに必ず金が必要なことはないはずです。
経営者自らが率先して社員教育をすれば済むことですし、幹部社員に他の社員教育を
任せればいいことです。

なによりも肝心なことは経営者が自社の社員教育に意識をもって取り組むことです。
中小企業経営者の多くが自社の社員を過小評価するきらいがあります。
どうせ中小企業だから大した人材がいるはずもなく、優秀な人材が入社することなど
ありえないと思い込んでいます。

これからの中小企業は今の現有社員の能力を如何に高めていくかが鍵になります。
10人の社員なら10人一人一人の能力を10%、20%上げる努力をすることです。
能力の上げ方が難しいと思われるなら、社員のやる気を10%、20%上げてください。

社員のやる気を引き出すには経営者自身が動くことが一番の早道かもしれません。
また、経営者しか社員のやる気を上げることができないと言えるかもしれません。
いずれにしても経営者がやるべきことです。

そのためにまず、社員の自主性をどうして植えつけていくのかを考え実行してください。
中小企業経営者の多くがトップダウンで経営を進めています。
いずれトップダウンだけでは頭を打つ時が必ずきます。

そのときに頼れるのが社員ですが、残念ながら長年のトップダウンに慣れた社員に頭打ち
の状況を打破できる創造力や発想力がありません。
そうならないためにも日頃から社員の自主性を高め、柔軟な対応ができる社員を数多く
育てておかねばなりません。
社員の自主性を認め尊重することから始めてください。