あなたの「右腕」の役割とは (2012年6月17日)
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さて、今回はあなたがあなたの「右腕」に求める役割について考えてみましょう。
前回は「右腕」に求める条件について、述べました。
それらの条件は次の役割を担ってもらうための条件だとも言えます。
・経営者を補佐するだけでなく、補完する。
経営者が苦手とする部分や、弱い部分、そして見えていない部分を補う。また、経営者の足りない部分を補う。
・経営者の意をくみ、社員に伝える。
経営者が言い足りないところ、言いすぎるところ、曲解されているところなどを、その意図を自分の言葉にして、社員に伝え、社員の行動に繋げる。
・経営者と社員とのクッションになる。
経営者の方針や言動が社員に動揺をもたらすとき、社員との間に入り、社内の軋みを和らげ、大きな混乱を起こさせない。
・経営者に現場の正確な情報を伝える。
経営者は外部の情報には敏感に反応するが、社内や現場の情報に疎く、独断専行することが多くある。常に経営者に現場の情報を伝えおく必要がある。
・経営者に苦言を呈す。
経営者の多くが独裁、独断になりがちである。経営者は誤った判断をすることがある。そんなとき、経営者に速やかに苦言を呈さねばならない。
・経営者付きの参謀を務める。
世の中の急激な流れの中で、平穏無事な経営状況が続くことなどなく、いついかなることが起きても不思議がない環境である。そんなとき、常に経営者の傍にいて、冷静に現状を分析し、先を予測する。
以上が、「右腕」と頼む社員に求めたい役割です。
戦国時代の武将にこんな「右腕」がついておれば、連戦連勝の末に大名になれたに違いありません。
かつて、わたしが事業経営者であったとき、何よりも必要であったのが、このような「右腕」の存在であったかもしれません。
それでは、「右腕」を育てるには経営者がどうすればいいのか、次回お話しします。
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親から子への事業継承コンサルティング
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ
大石 吉成
ビジネス・イノベーション・サービス(株)
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