ヨガ教室にて (2011年9月9日)

敬天愛人箚記

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2か月前から週に一度、妻と二人、ヨガ教室に通っています。二人とも体が硬く、先生のポーズを見てはため息をついています。1時間15分のレッスンが終わるころには、びっしょり汗をかいています。もし、1年続けることが出来れば、少しはヨガのポーズらしくなっているのかなと、互いの姿を見ながら思っています。

私がヨガを始めた理由は、体のむくみを少しでも解消できればとの想いでした。私は2年前、慢性骨髄性白血病を発症して以来、グリベックという抗がん剤(分子標的薬)を毎日、飲み続けています。その薬の副作用のなかで、今一番気になっているのが体のむくみでした。ひどくなれば、胸水や腹水が異常に貯まるようです。私は半年前から利尿剤を服用していますが、出来るだけ薬に頼らず、むくみを減らせないかとヨガ教室に通い始めました。

週に一度ですが、ヨガをした後、何とも言えない爽快感と充実感があります。爽やかで清々しい思いがし、何かをやろうという気持ちが沸々と湧き上がってきます。以前から、体を動かすことの効用については多くのことが言われています。運動をした後の精神的な高揚が、私たちに、より積極的な行動を促すことになるのでしょう。病は気からとも言いますが、運動がもたらすこの高揚感が、薬の代わりをすることだってあるかもしれません。これから私は週一のヨガ教室通いを習慣として継続したいと思っています。

さて、私たち人間はいつも不安にかられ、何かを変えなければ、何かを変えたいと考えています。それは、もっと幸せになりたい、あるいは、人間としてもっと成長したいという欲求の表れでもあります。私たちは変化を望みながら、実は変化を好んでいません。幸せになろうとすることや人間として成長しようとすることは、今の自分を少しずつ変えていくことからしか始まりません。では、どうするべきかというと、何か一つのことから少しずつ始め、それを習慣化することです。今までにないことを一つ習慣化できれば、知らぬ間に充実感や達成感を感じているかもしれません。そしてそのことが、小さな自信となるかもしれません。そうなれば、また次の何かを始め習慣にしていきましょう。その少しずつの習慣の積み重ねが大きな自信となります。そしてその自信が知らぬ間に、自分のモチベーションを大きく上げていることに気付くはずです。

私は今、週一のヨガと、出来るだけ毎日散歩すること、そしてホームページのこの拙い小話を月に10話程度書くことを習慣として継続しようと思っています。それぞれは大したことではありませんが、習慣となり、1年、2年と継続されれば、私の人生の何かが、必ず変わっているだろうと確信しています。ひとつひとつの小さな習慣を積み重ね、確かな自信に繋げ、モチベーションを大きく高く上げることで、私の人生に緩やかな変化があることを期待しています。