事業継承はバトンパス (2012年3月22日)

敬天愛人箚記

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オリンピック陸上競技の400メートルリレーはいつ見ても、はらはらどきどきでとても迫力があり面白いですね。

400メートルリレーの妙は、何と言ってもバトンパスにあります。
バトンを渡す者と渡される者との絶妙なスピード合わせが勝利の鍵です。

バトンを渡す走者はトップスピードで走っています。
バトンを渡される者はこれからスピードを上げていきます。

バトンを渡すことができるテイクオーバーゾーンは20メートルです。
ゾーンのなかであればどこで渡そうが自由です。

ただ、できるだけスピードを落とすことなく、スムーズなバトンパスができるかが、最も大事な課題です。なにしろこれはタイムを競うわけですから。

ここで一番大切なことは、タイミングです。
次走者がトップスピードに乗る手前で、しかもテイクオーバーゾーンのなかで絶妙な位置を探さねばなりません。

次走者は出来る限り早くトップスピードに乗らねばなりません。
走者はバトンパスに向けてトップスピードを落としていかねばなりません。

まさに、ふたりのタイミング合わせです。

わたしの事業継承はまさにこのバトンパスと同じです。

継がそうとする社長は現役ですから、もちろんトップスピードで走っています。
えてしてこのことを気づかずにいるのです。

トップスピードで走っている社長から見れば、後継者のすがたはなんとも頼りなく見えるものです。後継者はバトンを受け継ぐために、これから走り出そうとしていることを理解してやらねばなりません。

特に親から子息への後継はここが一番難しいところです。
親である社長がまず、スピードを落とすところから事業継承は始まります。

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         大石 吉成

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