今どきの若者たち(2011年5月18日)

敬天愛人箚記

 私は今、ビジネススクールに通っています。54歳の私が20代30代の若者と机を共にし、学んでいます。初めは少し恥ずかしいなと思っていましたが、出会うみんながとてもやさしいのです。そして、とても優秀な若者が多いことに驚いています。会社が学費を出している人もいますが、ほとんどの学生は自分のサラリーから高い学費を出し、真剣に熱心に授業に取り組んでいます。いつの日か起業しようと思っている者、ビジネスマンとして能力を上げたいと考えている者と様々な若者がいます。そんな彼らを見て、頼もしく誇らしく思え、まんざらこれからの日本も捨てたものじゃないと感じています。
先日、起業者・起業希望者を対象としたセミナーを覘いてみました。200人ほどの若者で満席状態でした。そのセミナーの情報で東日本大震災チャリティーセミナーが開催されるのを知り出席しました。朝10時から夕方6時30分まで計7人の講師が語り続ける1日ですが、750名の席が一杯でした。観客の多くが若者でした。
長年、中小企業経営者として全国を走り回り、業界だけでなくいろいろな団体で活動してきた私は、世の中の流れや動きトレンドといったことを少しは解かっていたつもりでした。しかし昨年の夏以来、東京で暮らし始め、ビジネススクールやビジネスセミナーに行くようになり、そこで出会う若者たちを見たことで大きく認識を新たにしました。なんの理由も根拠も無く、今時の若者は、今頃の若い奴はといった見方、特に、最近の若者の傾向を内向き・下向き・後ろ向きであると見ていました。しかし実は違うんだと実感として思っています。あたりまえのことですが、いろんな若者がいます。内向き・下向き・後ろ向きな若者もいます。ビジネススクールやセミナーに高いお金を払って積極的に参加する若者もいます。もっともっと自分の能力を高め、夢の実現に向って一生懸命努力している若者がいます。今どきの若者もまんざらでもない。彼らが創るこれからの日本はそれほど悪くないんじゃない。そう思える今日この頃です。