何事も臨機応変に (2012年6月10日)

敬天愛人箚記

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先日、ある団体へ講演、セミナーの提案に行ってきました。
担当者は30代後半の方でした。

「今日は、お忙しいのにお時間をとって頂きありがとうございました。わたしは親から子への事業継承コンサルタントをしています。今日は貴団体の会員様向けのセミナーの提案にまいりました」

「どのような内容でしょうか」
「はい、わたしがする話は、親から子への事業継承がリスキーであること、そしてどのようにしてそのリスクを取り除くかというものです」

「はあ、そうですか。そのテーマでは50人程度しか集客できませんね。わたしたちは集客率にもこだわっています。100人以上集客が出来るものを必要としています」

「それではこういうのではいかがでしょうか」
「それはいけるかもしれませんね」と言いつつ、担当者が黙ってしまいました。

「うーん、実は先生、事業継承のテーマで今セミナーを予定しています。スケジュール的に、もし先生にそのテーマでお話しして頂くとすると、年度末の来年2月頃になってしまいます」

「そうですか、わたしとしましては来年でもさせていただけるのならお願したいところです」
「うーん、先生、もっとほかになにかテーマはありませんかね」

わたしは担当者に昨年の4月に新しく会社を設立したこと、1年半前に妻と上京したこと、2年前に長年経営してきた会社を倒産させたことなどを話していました。

「先生、いいものを持ってるじゃないですか」
「え、なんですか」

「先生、こういう話ができませんか。会社をいつやめたらいいのか、あるいは店をいつ閉めたらいいのかという相談をよく受けるんですよ」

「ようするに、事業の見切り時、会社の止め時ということでしょうか」

「先生、まさにそれでいきましょう。ぜひその話をしてください。その話なら、100人以上集める自信があります。先生、さっそく資料を作ってメールください。すぐに上司に許可をもらいます」

ま、わたしは贅沢が言える身でもありませんし、やせ我慢ばかりしていられません。

「わかりました。よろこんでさせていただきます。わたしの経験がお役にたつのですからありがたいことです。よろしくお願いいたします」

そんなことでわたしの講演のテーマが決まりました。
「事業の見切りどき、会社の止めどき」

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向こう3年で、子息に継がせたい社長

   経営者と後継者のコーチだからできる

   親から子への事業継承コンサルティング

  ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ

         大石 吉成

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