大型連休中の一冊　（２０１２年５月２日）

敬天愛人語録にもどる

先日、非常におもしろい本を読みました。
日本の歴史、とくに古代史に興味がある方には、ぜひ必読の本です。

わたしはわくわくしながら一気に読んでしまいました。
「日本古代史を科学する」中田　力（PHP新書）という一冊です。

内容を簡単にお話しします。
医者であり、歴史への造詣の深い著者が、自然科学者の目で日本古代の謎解きに挑むという、古代史ファンにとっては、何をおいても読んでみたいと思う本です。

まずは、「魏志倭人伝」から、邪馬台国がどこにあったか、その場所を推理するというものです。
これまでたくさんの諸説が発表されていますが、いまひとつ説得力に欠けていました。

この本を読んで、その説に納得せざるおえないと思わされました。
これでようやくひとつ欲求不満が解消された感があります。

そして、もうひとつ、わたしたち日本人はいったい何者なのかということです。
わたしたちはいったい、いつどこからやってきたのでしょうか。

これも諸説聞かされてきましたが、今回の説にはまたまた納得してしまいました。
それは、染色体解析により、アフリカで誕生した人類がどのような経路をへて、世界中に散らばったのかを調べた研究から、推測されたものでした。

また「記紀」の神話の世界も、歴史としてひも解かれたように思われます。

詳しい話は本文をお読みください。
間違って説明したなら大変です。

この大型連休の間にお読みいただくには最高の一冊です。

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