大石家3つの掟 (2011年9月16日)
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一. 財布は一つ。みんなで助け合うこと。
今までは、父親である私一人の収入で、家計を賄っていましたが、残念ながら会社を倒産させてから、収入が無くなりました。現在、友人の援助があり、妻と二人の小さな会社を興しましたが、今までのところ、これといった収入がありません。鋭意努力の最中ですが、当面、家族みんなで助け合わねばなりません。今は、次女が会社勤めをしています。今月からは、長女がニューヨークから帰国し、看護師として病院勤めが始まります。長男は、アメリカで就活中ですが、そのうち、なんとかなるのでしょう。ということで、今までと違い、みんながそれぞれに仕事をして、収入を持ち寄って大石家を支えていきましょうというお話です。現在、苦戦中の父親である私も、そのうち何とかなるでしょう。
一. 家族一人一人は自立した個人であり、子供たちは立派な大人であることを認識すること。
いつの間にか子供たちが大きくなっていました。親ですからいつまでも子供は心配です。しかし、彼らはいつの間にか大人になっていました。長女は大学を卒業してから3年半、看護師として大きな病院で勤めました。その後、ニューヨークで1年半、語学学校へ通いながら、アメリカの看護師資格を取るため、専門学校へ通っていました。小さいころの彼女は、何をするのも慎重で、みんながやり終えた後、恐る恐る始めるような子供でした。父親である私には、そんな彼女のイメージが残っていましたから、彼女が一人ニューヨークへ行くなんてとても信じられませんでした。いつの間にやら、行動力と実行力があるたくましい女性になっていました。
次女は、高校一年を終えたとき、私が強く勧めたこともあり、オーストラリアへ留学することになりました。彼女は小さいころから、人一倍まわりを気遣う子供でした。何をするにも相手がどう思うかが気になる子供でした。そんな彼女が17歳で、一人オーストラリアに旅立ちました。留学を勧めたものの、心配でなりませんでした。空港での別れは、いつも涙が止まりませんでした。そんな彼女が、高校を優秀な成績で卒業しオーストラリア国立大学へ進学しました。卒業後、帰国し現在、東京で花のOLです。
長男は高校からアメリカへ留学しました。昨年、大学を卒業し、現在アメリカで就活中です。彼は小さいころから独立心の強い子供でした。早くから親元を離れようとしていました。結果として、個性豊かで魅力ある男になったと、親ばかながら、彼の成長を喜んでいます。
一. 家族がこの家族で在ることに感謝すること。
私は妻が彼女であることに心から感謝しています。そして子供たちが彼らであることにほんとうに感謝しています。縁あって、家族になれたことをうれしく思っています。もし、あのまま事業が続いていたなら、私は今なお、傲慢で独りよがりで、自分勝手な男であっただろうと思います。父親として、みんなから疎まれ、敬遠されていただろうと思います。私が変わったからこそ、気づくことができました。ほんとうに素晴らしい家族だと思っています。みんなのことが大好きですよ。