守るべきものと開放すべきもの (2012年5月6日)

敬天愛人箚記

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国家間の取引には、保護すべきものと開放してしかるべきものがあります。
あなたは、TPPの問題どう思われますか。

わたしは、内容が詳しく理解できていないこともあり、不安を感じています。

国家には主権がなければなりません。
昨今の様々な日米交渉を聞くにつけ、日米間ではどうも日本国の主権をないがしろにされているように思われるのです。

自民党政権下においても主権の回復は大きなテーマでしたが、民主党政権になって以来、当初アメリカは様子をうかがっていたようですが、ここにきて民主党政権を見切った観があります。

日米間の様々な懸案、どれもがアメリカ主導で進められようとしているようです。
アメリカからすれば、日本政府は非常に御しやすい相手です。

今回、野田首相の訪米も軽くあしらわれたように見受けられます。
そんな状況下で、TPP交渉が始まろうとしています。

TPPではすべての産業が対象のようです。
なかには、国家として主権をおびやかされるもの、安全保障上問題とされるものなど多くの懸案項目があります。

国家には保護すべきものと開放してしかるべきものがあります。
その判断と主張を今の政府ができるのでしょうか。

官僚の言うがままで自ら考えることがない政治家ばかりで大丈夫でしょうか。
はなはだ不安です。

官僚の主張すべてが国益に適ったものかどうか疑問です。
えてして彼らの利益は自分たちの保身でしかありません。

また、アメリカという国は本当に信頼のできる国なのでしょうか。
彼らが言う世界の正義を体現している国家でしょうか。

最近のアメリカの動向を見る限り、どうも怪しいことばかりが目立ちます。
国内においては国民不在の市場優先主義のように映ります。

アメリカという国は、多くの国民をないがしろにして、巨大国際企業の利益を体現する国家でしかないのかもしれません。

リーマンショックという大きな災禍を世界中に与えながら、何食わぬ顔をする国ですから、推して知るべしでしょう。

こんなしたたかな国と、今の日本政府がどのような交渉をしようと、結果は自ずと知れているのかもしれません。

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