総会の風景 (2012年5月26日)

敬天愛人箚記

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5月ともなると、いろんな会の総会が続きます。
昨日はわたしが入会してすぐの会が総会を開きました。

多くの総会が同じ一連の流れで進行されます。
前期の決算報告に始まり今期の事業計画並びに予算案の審議となります。

年に一度の儀式のようなものです。
以前はたくさんの会の総会に出たものです。

今回、わたしにとっては久しぶりの総会でした。
「世の中、相も変わらず同じことをずっとやってたんや」

田舎にいた当時、入っていた会でしたが、会員の多さと規模の大きさにびっくりしました。
「やっぱり、東京や、なめたらあかんわ」

わたしが入ったのは東京の一支部ですが、大きな市の総会並み、いやそれ以上の規模でした。
「それにしても、やっぱり総会て何にもおもしろいことないな」

総会後の懇親会、これまたどこも同じ立食パーティーでした。
「食べるものもないし、誰も知ってる人おらんから、乾杯すんだら帰ろ」

隣の方とビールを注ぎ合い乾杯し、帰ろうとしました。
「あの、私、この会、今日初めてなんですけど」と、隣のお方。

「いやー、わたしもです。わたしはこういうものです」と、名刺を交換しました。
彼はわたしと同じく昨年春に会社を設立したばかりでした。

「私は内装業です。職人を30人ばかり使っています」
「そうですか、わたしも以前は建設関係の仕事をしていました」と、わたし。

その後、彼と話が弾み、互いの仕事のことから家族のことまで、宴会が終わるまで話していました。
彼はわたしより背が随分高く、ハンチングをずっと被り、格好のいい若者だなと思っていました。

「ところで、にいちゃん、年なんぼや」と、すっかりなじんだわたし。
「はい、私は昭和35年生まれです」

「えー、なんて。俺と変わらんやない。えー、50歳、えらい若う見えるなあ」と、わたし。
「はい、いつも若く見られます」

「そりゃ、大変失礼しました。おれはてっきり35歳くらいやと思っとったわ。ごめんやで兄ちゃん。また、よかったら家に遊びに来て頂戴」

「いやー、おもしろない総会行って良かった、ええ兄ちゃんと出会えたし。いや、ちゃうわ、おっさんか。まーええか」

結構上機嫌で帰ってきました。

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