遅々とした福島原発事故処理 (2012年5月27日)
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今日、細野環境大臣が福島第一原発4号機の建屋に報道陣を連れて視察に行きました。
彼は、今頃何のために行ったのでしょうか。
何日か前の新聞で、震災時の放射能の発生量が以前に東電が発表した数字より2倍の量であったとの記事が出ていました。
その記事の扱い自体が大きくはありませんでしたが、それ以降マスコミでもそのことを大きく取り扱ってはいませんでした。
今頃になって事実を発表する東電にはあきれてしまいますが、それ以上にそのことの重大さを報道しないマスコミにも驚いてしまいます。
わたしたち国民には事実すら知るすべがありません。
ましてや、真実など分かりようもありません。
この発表については、海外のほうが大きな関心を示していました。
ニューヨークタイムズやCNNがさかんに報道していました。
彼らは日本政府の発表など、はなから信用していませんし、ましてや当事者である東電の発表など何の価値もないという認識のようです。
もっぱら彼らの関心は、自分たちの国に本当に影響がないのかということでした。
そして、今の福島原発がまだ放射能を垂れ流しているのではないかという不信感をあらわにしていました。
今回の細野大臣の現地視察には、そういう海外の国へのアピールの意味があってのことと思われます。
彼の本来やるべきことは、一日も早い福島原発事故の終息と原子力規制庁の設立にあります。
けっして、原発再稼働に向けての各自治体回りではありません。
今の、民主党政権は軸がぶれたまま迷走をしているようです。
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大石 吉成
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