雇用と安全という天秤 (2012年29日)
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未だ、福島原発の放射能漏出問題が解決されないなか、なにがなんでも原発再稼働へと政府が舵を切ろうとしています。
国民の多くが原発再稼働は時期尚早と感じているなか、あえて政府が踏み切ろうとしています。
なにかおかしな感じがし、違和感すら覚えます。
原発再稼働の論調には経済優先があり、国民の安全は後回しの観が伺えます。
戦後の経済成長時代と全く同じ論理で進めようとしています。
わたしたち国民の意識は福島原発事故以来、大きく舵を切ったと思われます。
経済偏重ではなく、国民の安心、安全を優先するべきだと変化しています。
政治家と官僚たちはまるで違う国に住んでいるかのようです。
彼らはまるで分かっていません。
国民は政治家や官僚を信頼していません。
国民は政府や財界を信用していません。
われわれ国民は今、電力会社から出ている発電量の数字を信用もしていなければ、政府の言う安全宣言など馬鹿げた絵空事としか思われません。
先日、原発再稼働について地元、周辺自治体及び住民へのアンケートが実施されました。
結果、地元おおい町の住民の53%が賛成でした。
ただし、安全については70数%のひとが不安だとの結果でした。
賛成の理由の最も多いのが雇用が無くなれば困るからというものでした。
哀れな話ではありませんか。
われわれ国民に、命と雇用とを天秤にかけて、どちらかを選べと言っているようなものです。
国民にこんな選択を迫る国家なんてあり得ないのではないですか。
今の政府はその責任を果たしていません。
われわれ国民の命を守るという責任を果たしていません。
原発再稼働の是非は政治判断です。
もし、再稼働という判断を今の政府がするなら、次の選挙で彼らはその責めを負わねばなりません。
今の世の中の流れは、明らかに脱原発を示唆しています。
この流れに逆らうことは、相当な摩擦や軋轢を生じざる負えません。
この狭い島国に、知らぬ間に54基もの原発が存在することを、われわれ国民は、もはや忘れることができません。
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向こう3年で、子息に継がせたい社長
経営者と後継者のコーチだからできる
親から子への事業継承コンサルティング
ビジネスデザイナー・エグゼクティブコーチ
大石 吉成
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